先週末、列島を黄砂が襲った真っ只中、当研究室では急ぎ八尾空港からヘリコプターを飛ばして大阪上空の黄砂をサンプリングしに行きました。
いつも遠くまで見える景色が黄砂のモヤで見えなくなっているほど濃い黄砂でした。
いつも緑が見える生駒の山並みに黄色いもやがかっています。
22号館屋上に設置していたサンプラーのフィルター(白色)は黄砂の跡がくっきりでした!
以下、牧教授レポートです。
八尾から堺方面にフライトし,高度1000mで黄砂粒子のサンプリングを実施した。
いつもなら,仁徳天皇陵上空から関西空港の架橋まで見渡すことができるが,強い黄砂のため,関西空港はモヤの中に消え,海岸線沿いのコンビナートも南のほうは霞みに溶け込んでいく。
コンビナートの沖合東に見えるはずの淡路島もすっかり消失しており,西側の金剛山以南のやまやまも僅かに山の端が確認できる程度である。
まるで,ヘリが飛んでいるエリアだけが眼下に実在していて,周り一帯は煙の中に消えたかのような錯覚に陥る観測であった。