環境微生物学研究室 - 近畿大学生命科学科

近畿大学東大阪キャンパスにある牧輝弥教授の環境微生物学研究室です。

黄砂サンプリング:牧レポート(大阪上空)

先週末、列島を黄砂が襲った真っ只中、当研究室では急ぎ八尾空港からヘリコプターを飛ばして大阪上空の黄砂をサンプリングしに行きました。

いつも遠くまで見える景色が黄砂のモヤで見えなくなっているほど濃い黄砂でした。

ヘリコプターからの眺め

近大22号館屋上から

いつも緑が見える生駒の山並みに黄色いもやがかっています。

近大22号館屋上から

22号館屋上に設置していたサンプラーのフィルター(白色)は黄砂の跡がくっきりでした!

黄砂のこびりついたフィルター



以下、牧教授レポートです。

八尾から堺方面にフライトし,高度1000mで黄砂粒子のサンプリングを実施した。

ヘリコプターから出したサンプラー

いつもなら,仁徳天皇陵上空から関西空港の架橋まで見渡すことができるが,強い黄砂のため,関西空港はモヤの中に消え,海岸線沿いのコンビナートも南のほうは霞みに溶け込んでいく。

遠目に見える仁徳天皇陵

黄砂で仁徳天皇陵より先が見えない

仁徳天皇陵上空

コンビナートの沖合東に見えるはずの淡路島もすっかり消失しており,西側の金剛山以南のやまやまも僅かに山の端が確認できる程度である。

まるで,ヘリが飛んでいるエリアだけが眼下に実在していて,周り一帯は煙の中に消えたかのような錯覚に陥る観測であった。

ヘリコプターからの眺め