後期の授業も始まり、研究室の学生たちも研究にTAに忙しくなってきた9月中旬。
少し日に焼けた牧教授がシンガポールから帰ってきました!
前回のシンガポール出張レポートはこちら ↓↓
kankyobiseibutu.hatenablog.com
教授撮影の現地写真の数々をコメント付きでお届けします。
シンガポール国立大学 理学部のPointing教授の研究室に一ヶ月半滞在し、大気観測や実験を共同で行いました。
今回は,熱帯の森林から飛散するバイオエアロゾルを,日本の森林由来のものと比較するために採取するのが目的です。
しかし,熱帯の原生林に入り込んで採取するのは困難だったため,大学内の建物屋上など高所で観測を行い,シンガポールに浮遊する一般的な微生物群集を調べる事にしました。
サンプリングを週1回のペースで始めると,シンガポールには,町の空気だけでなく,内地の熱帯雨林や沿岸部のマングローブ,モンスーンが運ぶインド洋からの海水,インドネシアの越境エアロゾルなどいろいろな起源のエアロゾルが混在しているのでないかとイメージするようになりました。
すると,大学に閉じこもっているだけではだめだ,書を捨てよ,町に出ようとばかりに,森林公園やウピン島など散策し,熱帯雨林の代表格でもあるマングローブ林の土壌微生物についても見識を深めました。
それでも,書を捨てる前に,論文をPointing先生と共著で一本投稿したのですが,どうなるやらです。。。
次回は,雨期の2月にシンガポールを再訪したいと考えています。
シンガポールの不思議な木々
※INP=リン化インジウム
※ゴールドエクスペリエンス:『ジョジョの奇妙な冒険』に出てくる、触れた物体に生命力を注ぎ込み生命を生み出す能力のこと
シンガポールで見つけたものいろいろ
NUS生物科学部のスティーブン・ポインティング教授
ポインティング教授の研究プロジェクト一例
- 東南アジアの温泉光合成微生物群集における生物地理学と環境ストレス適応
- 熱帯温泉のリグノセルロース炭素代謝回転に対する細菌と真菌の寄与
- 高温・寒冷砂漠シアノバクテリアの極限環境ストレスへの機能適応
- 極限砂漠環境における人為的汚染物質の微生物変換
- 微生物の拡散、人体への曝露、汚染物質の変換の調節における海面マイクロ層の役
ポインティング教授HP → http:// https://stevepointing.com/