8月のなかば、牧教授と学生3名で山口県の秋芳洞へバイオエアロゾル捕集に行きました。
今回は360度のカメラで撮られた写真があるので洞窟の全貌が分かります。
以下、牧教授のレポートです。
国指定天然記念物秋芳洞照明植生緊急調査におけるバイオエアロゾル調査のため,山口県美祢市秋芳町に位置する秋芳洞内においてバイオエアロゾルを採取する観測調査を行った.
まずは洞窟内の大気粒子を捕集するための機器の設置を行った.
機器は,秋芳洞の黄金柱,黒谷口近く,広庭,青天井の各所に設置.
採取した大気粒子試料は,研究室にて各種分析を行う予定である.
秋芳洞について
ところで、秋芳洞はとても人気のある観光名所でもあります。
秋吉台国定公園のなかにあり、特別天然記念物に指定されています。
洞窟内は年間を通して17度前後が保たれているため、夏は涼しく冬は暖かです。
秋芳洞のシンボルともいえる黄金柱。
この石柱は岩のすきまから流れ出した地下水で作られ、表面にレース状の模様が入っています。
たしかに写真で見ても上の方は表面が緑色になっているのが分かります。
照明光のせいで葉緑体をもった微生物が光合成して柱の上で繁殖しているらしいのです。
当研究室のテーマは『秋吉台鍾乳石を変色させる微生物の風送拡散の解明』。
夏休みが明けたら、持って帰ってきたサンプルの分析開始です!