環境微生物学研究室 - 近畿大学生命科学科

近畿大学東大阪キャンパスにある牧輝弥教授の環境微生物学研究室です。

第15回大気バイオエアロゾルシンポジウム終了

先週2月9日(金)~10日(土)に近畿大学東大阪キャンパス3号館501にて、第15回大気バイオエアロゾルシンポジウムが開催されました。

入口の受付

北は北海道から南は九州まで、実に全国から多くの先生方にお集まりいただきました。

大学生、企業の研究者の方も多数参加してくださり、総勢68名でした。

1日目スタート

左:近大医学部の角田郁夫先生

以下、牧教授のコメントです。

第15回バイオエアロゾルシンポジウムを近畿大学にて盛況に開催することができました。参加者の皆さま,スタッフの皆さまに心より御礼申し上げます。

これまでエアロゾル寄りの研究が多かったのですが,遺伝子解析による微生物の特性について究明する発表も増え,すっかり学際的なシンポジウムとなりました。

また,今回は,ウィルス研究の大家であり,エアロゾルに強い関心を抱かれている西村秀一先生を招待講演にお招きし,ウィルスを含めたバイオエアロゾルに関する壮大な学術的エピソードについてお話いただきました。

バイオエアロゾル・オペラと言った感じで,これまで古参の我々でも発掘できていなかった論文研究を巧みに紹介くださり,脱帽でした。

慶応大の奥田先生は,水に溶ける魔法のフィルターを開発され,その利便性に関する発表が数題ありました。

広島大学丸山先生には,水圏の有害微生物に関する最先端のお話をいただき,その技術をバイオエアロゾルに適応したならばと思うと,空気の見えない世界が開けてくるような爽快感すら感じられました。

現在,岩坂先生山田マロム先生を筆頭に,バイオエアロゾルのバイブル(教科書)を執筆中でして,多くの研究者のサポートを募っております。

現在,中国でもバイオエアロゾル研究会が発足しており,すでに約500名の研究者が集っております(コロナ問題を特に意識)。

日本はまだ60名の精鋭が揃ったばかりですが,負けじとバイオエアロゾル研究を盛り立てて行きたく存じます。

交流会場:お好み焼きてらまえ