GW終わりの先週末、日本列島にかなりの量の黄砂が飛来しました。
気象庁の黄砂情報のページを見たら、5月9日はちょうど日本列島がすっぽり黄色で覆われていました!
画像引用:気象庁 | 黄砂情報
緊急事態宣言下で思うように活動できませんが、当研究室でも交代で近大上空の大気をしっかりサンプリングしています。
例年黄砂が日本に飛来するのは4~5月がピークです。
そういえば「PM2.5」 もよく言われるけど、黄砂とはどう違うのでしょうか。
気になったので牧教授に聞いてみました。
黄砂とPM2.5の違い
黄砂は中国内陸部の砂漠で巻き上げられた土の粒子が偏西風で日本に運ばれる現象のことを指します。
運ばれる途中で土壌由来でないもの、例えばウイルスや細菌も一緒に運んでしまうため健康被害が昨今言われているのです。
一方、PM2.5というのは、粒子の大きさが2.5μm以下のバイオエアロゾルのことを言います。
PM2.5とは?
微小粒子状物質(PM2.5)とは、大気中に浮遊する小さな粒子のうち、粒子の大きさが
2.5µm(1µm=1mm の千分の 1)以下の非常に小さな粒子のことです。
つまり、黄砂のなかでも2.5μm以下のものは「PM2.5」と言えるのです。
小麦粉をこぼして撒き上がる白い粉も、子どもが砂遊びで撒く細かい砂もPM2.5だそうです。
PM2.5は大気汚染の代名詞みたいにされているけれど、もとの意味ではそういうわけではないんですね。
PM2.5と黄砂について詳しく知りたい学生はぜひ牧教授まで。〔平田〕
▼牧教授の黄砂に関する論文はこちらです▼