環境微生物学研究室 - 近畿大学生命科学科

近畿大学東大阪キャンパスにある牧輝弥教授の環境微生物学研究室です。

読売KODOMO新聞 3月25日に掲載

子ども向けの新聞に牧教授の「そらなっとう」が紹介されました。

3月15日に中国で発生した黄砂ですが、月末の29日から30日にかけて関西にもかなりの量が飛来しました。

遠くが見えないほど真っ白になった映像がニュースでも流れました。

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画像引用:西日本各地で黄砂観測 30日にかけ東・北日本でも観測か | 気象 | NHKニュース


黄砂は大気汚染や環境被害など悪い面ばかりがクローズアップされますが、環境を支える役割も担っています。

黄砂で運ばれる微生物で作られた納豆について、以下のように紹介されています。

黄砂は、人間の生活にとってはやっかい者のようにみえますが、地球環境を支える役割も持っています。例えば、海にすむ植物プランクトン(小魚のエサになる植物)にとっては、黄砂は栄養を運んできてくれるありがたい存在です。黄砂には鉄分も含まれていて、植物プランクトンはこれを栄養に育つのです。

微生物が黄砂に乗ってやってくることもあります。近畿大学教授の牧輝弥さんは2010年、能登半島沖の上空約3000メートルで採取した黄砂の中から、納豆菌を発見しました。この菌を使って石川県内の納豆メーカーが納豆を作り「そらなっとう」と名付けて、12年から販売もされています。そらなっとうは、においや粘りが弱いため、納豆が苦手な人でも食べやすいそうです。

金城食品そらなっとう

「そらなっとう」は研究室の冷凍庫にもいくつか入っています。

実物を見たい学生はぜひ教授に声かけてくださいね。

(消費期限はすぎてます…)